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千万の花、月夜冴ゆ(上巻)

千万の花、月夜冴ゆ(上巻) 表紙イメージ

[著者] 空野妃紫

【壱】
隠れ里の雲居の里には、齢一六歳になろうとしている人の子・冴が魑魅魍魎の主として君臨している。冴の世話をする五人の物の怪は、それぞれに名のある強い物の怪で、冴を赤子の頃から育ててきた。しかし、冴の一六歳の誕生日で、これまでの生活が一変する。だが、当人の冴は知らん顔で遊宴にあけくれていた。そんな冴の前に安倍晴明があらわれて。
【弐】
冴たちはしかたなく晴明に協力し、京の都・平安京に襲う吉凶をはらいその原因を退治することになった。藤原頼忠にあった日から冴は、ある夢をみるようになる。物語のように毎夜つづけられる夢。そんななか、冴たちは羅城門に鬼があらわれたという噂をきき、その真相をたしかめにいくが。
【参】
冴は兄・銀朱と対面して、はじめて己の出生の秘密や己が身に絡みつく因縁をしる。そして、頼忠の本当の正体を知った冴は、彼に会いに行く。銀朱は晦に平安京を攻め滅ぼしに来ると、冴と晴明に宣言した。五岳たちも銀朱との決戦を前に、それぞれ思いをはせながら、開戦の時をまつ。

定価:660円(本体600円+税10%)