[著者] 青笹慶彦
従業員の楠木吉郎の頼みで魚問屋経営者の神楽坂郁子邦男夫妻は近藤昭と楠木ルイのお見合いに仲人役で出席する。
乗り気でない昭に真意を聞きに近藤家を訪れた郁子に昭は海で亡くした恋人を語り、最近、父の晋の様子がおかしいことにも悩んでいた。
晋に会うと退職金のファンドへの投資を告白され、郁子も配当日に片平ファンド会社にいく。晋と別れて帰宅した郁子に聞いた楠木は破談を考えるがルイがいやがる。
郁子は深夜に昭から晋の鉄道事故死を連絡される。
事件のはじまりだった。
定価:660円(本体600円+税10%)