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日野富子 ~戦国の幕開け「応仁の乱」立て役者

日野富子 ~戦国の幕開け「応仁の乱」立て役者 表紙イメージ

[著者] 青笹慶彦

鎌倉時代から室町時代にかけて高利貸しで資本をたくわえた金融業が土倉である。土倉に資金をあたえる実家から足利将軍家に嫁いだ娘がいた。娘の名は日野富子。天下の金の運用と室町幕府の将軍をうごかすことは日野家の娘の宿命であった。庭造りにだけ情熱をそそぐ夫が将軍位を子供にではなく弟にゆずろうとするのに対抗すべく富子はうごく。
夫の祖父の時代にすでに大名が「善悪が基準でほめられ、けなされ、などしない世になった。金のあるなしだけで採用不採用は決められてしまう」と嘆く世が到来していた。富子は時代の申し子であった。
◆「悪女の歴史」を語る第13弾。

定価:110円(本体100円+税10%)