[著者] 青笹慶彦
4億の人々がその指の動きひとつ、声ひとつに戦慄《せんりつ》した女性、西太后こそ、清国での君臨ぶりにおいてヨーロッパのエカテリーナ女帝、エリザベス女王にならぶ専制君主である。満州貴族の娘として18才で皇帝の側室となった西太后は25才で皇帝と死別、39才で息子とも死別する。だがそのときに彼女のとった行動はおそるべきものである。
わが名前を中国全土に住む人民に「慈悲ぶかい御仏《みほとけ》さま」と言わしめさせた空前の権力者はひどい外国人嫌いでもあった。その感情が爆発したときに悪女は何をしたか。
◆「悪女の歴史」を語る第4弾。
定価:110円(本体100円+税10%)