[著者] 青笹慶彦
画廊につとめる山浦美和は居酒屋でからまれた折に木戸啓一郎に助けられる。医師の木戸はお礼を言う美和にもそっけない。
或る日、仕事場の画廊に木戸が現れる。男好きする中年女の福原志穂と一緒だった。美和の視線に志穂は木戸との寝物語を語って画廊を出る。疲れを覚えた美和は同僚の彩に誘われて夜の街に出る。ホストクラブでのキスゲームに夢中になる彩と離れた美和はホストから木戸と志穂の秘密を聞くために美和はホストの若槻と寝る。
翌日訪れた志穂のマンション前で若槻は怖気づいて逃走する。美和はひとりで部屋に入る。寝室で美和はあるものを見つける。そのとき木戸が部屋を訪れる。半ば狂った木戸が。
志穂の正体と、関わった者のなれの果てを知った美和の決断は……。
定価:110円(本体100円+税10%)