[著者] 月森砂名
ある女の悪意が形を成して『毒虫』となった。
マチの浅はかな行動が、思わぬ波紋を広げてゆく。
毒虫は、誰もが隠しもつわずかな心の闇をも見つけだし、ネットや通信網を介して次から次へと人の心へと潜り込んでゆく…。
解毒剤はあるのか?
毒虫の辿り着く先とは?
取り憑いた媒体が「愛」や「幸せ」によって救われたとき…
毒虫の運命は?
しかして。
一向に衰えを見せない人々の浅ましい本音。
こうして毒虫は、今日も人間界を彷徨う。
「やれやれ…」
男と女の本音が哀しい、女と男のこぼれる官能が切ない、因果応報の物語。
定価:165円(本体150円+税10%)