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海を見に行く

海を見に行く 表紙イメージ

[著者] 五十嵐丈彦

山里に育った姿子は、中学に入ってみた映画『沈黙の世界』によって、海に憧れるようになって、海運会社の港の事務所に就職した。そこで知り合った二等航海士の菜花崎と結ばれる。だが、結婚して間もなく、航治は遭難死してしまう。
航治との子供を身籠っていた姿子は実家の家業を手伝いながら娘を育て上げるのだが、航治を失って以来、海には拒否反応というか、関心を持たないというか、そんな気持ちで、殊更に海には背を向けてきた。
時は流れ、航治の33回忌での孫の弘太郎の言葉に、再び海を見たくなって、海を見に出かけるのだった。海に行けば、再び航治に会えるような気がして……

定価:440円(本体400円+税10%)