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春の終わり

春の終わり 表紙イメージ

[著者] 五十嵐丈彦

古来、目が青かったり緑がかった人が生まれるという地域が、陸奥、今の東北地方にある。著者の同級生にも純粋の日本人でありながら目の青い女生徒がいた。そして、この地域には、ある伝説が残されている――

江戸時代初期、鎖国令が発令されて外国人及びその家族、混血児が海外に追放された。しかし、何人かの外国人宣教師が逃亡し、密かに布教を続けていた。
村で生まれた少年・ツクシンボは、ある日、この村に宣教師と共に逃れてきた混血の美少女、一目ぼれしてしまう。二人の距離は次第に縮まり、相思相愛の中になる。
ところがある日、ツクシンボが薬草採りに出掛けた隙に、安寿は二人の暴漢に襲われてしまった。
安寿を犯した暴漢は、安寿がキリシタンだと訴えていたのだった……

定価:660円(本体600円+税10%)