[著者] 入魚ひえん
守護鳥が死に、守り盾を失った村は夜犬の脅威にさらされた。
自身の目的を果たそうとする薬草師は移住を勧めるが、夜犬から村を守る誓いをたてるルクがそれを拒否する。
一方、シェリは引き起こした状況に責任を感じ、大怪我をしたルクのために奔走する。
しかし、天境に戻る可能性を前にすると、ためらいなく自滅の道へと進んでしまい……。
「あたしは……ルクよりよっぽど、自分が怖いよ」
与えられた運命に抗い、神に厭われし者たちの辿り着く先に見えるものは何か?
定価:330円(本体300円+税10%)