[著者] 柚木深つばさ
林水嘉は絶望していた。就職活動に失敗して四月から勤める会社はないし、不景気でバイトもクビになった挙句に貯金は底をつき、家賃も払えない。よって水嘉が行き着いた先は、道端に捨てられたダンボールの中だった。
そんな水嘉の前に現れたのは、美少年・春樹とヤクザのような男・修。あたかも猫のように拾われた水嘉は、彼らと奇妙な共同生活を営むことになる。
浮世離れした二人の言動に水嘉は戸惑うが、彼らと過ごしている内に荒んだ心は元気を取り戻し、新しい一歩を踏み出す。
定価:385円(本体350円+税10%)