[著者] 冴島学
同時通訳者になる夢を抱いた三枝薫美。十七歳で中絶というつまずきをする。男性と対等に生きていく。そんな想いを抱いた薫美だった。大学生活でスランプに陥った薫美は、通訳養成所に通う。そこで医師の生島と知り合い、息子、修の家庭教師を引き受ける。卒業後、Jコンベンションセンターの通訳者となり、夢を実現させた。だが、日々の生活は同じことの繰り返しだった。ずっと交流のあった生島家。弟のような存在だった修が一人の男性として、立派に成長していることに気づく。
定価:880円(本体800円+税10%)