[著者] 三神じゅん
十年ぶりに訪れた故郷は、弘樹の心に忘れていた全てを一気に思い出させてくれた。幼馴染の淳の訃報を聞いた弘樹は十年ぶりに故郷に足を踏み入れるが、彼を迎えたのは好きだったが恋心を潰した相手、三つ年下の春人だった。弘樹がいなくなってから淳と付き合っていたという春人に会い、学生だった頃、仲良かった頃の思い出がよみがえってくる。自分がいない間に淳と春人の間に何があったのか。春人は淳が好きだったのか。様々なことが不明瞭なまま淳の葬儀が行われ、東京に帰らなくてはならなくなる弘樹だったが……。
定価:550円(本体500円+税10%)